シン・ゴジラを鑑賞して感じたこと

5〜8分

先日、「シン・ゴジラ」を鑑賞いたしましたので、その感想をまとめさせていただきます。

予想を上回る面白さで、非常に印象的な作品でした。これから映画をご覧になる方は、できるだけ事前情報を入れずに観ることをおすすめいたします。なお、以下の内容にはネタバレが含まれますので、ご注意ください。

本作は、従来のゴジラ映画とは異なり、全体を通して「政治映画」といった印象を受けました。突如現れたゴジラという災害に対し、日本がどのように対応し、撃退しようとするのか。生物特設災害対策本部やゴジラ対策班の群像劇が描かれており、現代日本にゴジラが現れた場合の政府や関係機関の動きが、徹底的に政治的な視点から描写されています。

登場人物のセリフは非常に多く、テンポも速いため、観客が情報を理解する暇もないほどです。カット割りも多く、どこかエヴァンゲリオンを彷彿とさせる演出も感じられました。個人的には、これまでのゴジラ映画の中で最も格好良い作品だと思います。

劇中のゴジラは、突然川を遡って上陸します。最初に姿を現した際は、非常に異形で醜悪な怪物のようで、ゴジラとは別の怪獣かと思うほどでした。その後、再び上陸した際には、ようやく怪獣らしい姿となり、対策班が最初の生物と同一個体だと見抜いたことに驚かされました。

物語が進む中で、対策班はゴジラ誕生の理由を調査します。古代の生物が戦後アメリカによって日本の海岸に投棄された放射能燃料を摂取したことで、ゴジラが生まれたのではないかと推測されます。

再び上陸したゴジラは高濃度の放射能を撒き散らしながら街を破壊し、東京を汚染します。自衛隊の攻撃にも全く動じず、最終的に生物特設災害本部は「ヤシオリ作戦」を決行し、様々な困難を乗り越えてゴジラを沈静化させて物語は終わります。

ゴジラはなぜやって来るのか

劇中で「なぜゴジラは東京に来るのか?」という疑問が投げかけられますが、その理由について明確な説明はありませんでした。従来のゴジラ映画では何らかの理由が語られることが多いのですが、今回の作品では膨大なセリフの中にそれを示唆するものがあったかもしれませんが、私には感じ取れませんでした。

また、ラストシーンではゴジラが沈静化し干からびた姿が映し出され、尻尾のアップでは骸骨が絡み合っているようなシルエットが印象的でした。これは「ゴジラ戦没者説」や「ゴジラ英霊説」をやんわりと示唆しているのではないかと想像させられました。「ゴジラ英霊説」とは、太平洋戦争で戦死した兵士が怨霊となり、海から上陸して日本に復讐しに来ているという説です。

まとめ

他にも見どころは多くありましたが、特にラストの干からびたゴジラのシーンが強く印象に残りました。従来のゴジラとは異なる雰囲気もあり、人によっては受け入れがたいと感じるかもしれませんが、私はこの作品もまた素晴らしいものだと思います。

「シン・ゴジラ」は膨大な情報量を観客に投げかけており、観る人の理解力によって印象が大きく変わる映画だと感じました。最終的に「ゴジラとは何なのか」は、それぞれが考えてみるのが良いのではないでしょうか。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: